『構造と力 記号論を超えて』浅田彰(中公文庫)

30年以上、文庫になっていないけど、今だに売れる本があります。『狂気の歴史』『監獄の誕生』『言葉と物』『夜と霧』など。『構造と力』もその一つでしたが、昨年末、ついに文庫化されました。驚きました。「本書は40年にわたり版を重ね、読み継がれてきた伝説の書です。また文庫化されない名著の代表でもありました。中公文庫50周年の今年は『構造と力』初刊から40年の節目でもあり、この機に文庫化を提案したところ、望外の結果となりました(中央公論新社)」だそうです。担当の方が望外ですから、やはり驚くのも当然です。